用宗の船と港まちの猫
今回はいつもとはちがった目線から用宗をご紹介。
青い空と海に浮かぶ船。漁村の面影を残したレトロな街並みの用宗で、よく猫が散歩していたり寝ている姿を見ることができます。
用宗はしらす漁で有名ですが、漁師の船と猫には古来から長〜〜い歴史があります。
古くから、多くの商船や探検戦、海軍艦艇にとってありふれた存在だった船乗り猫。人の食料品を食べたり、船のロープや木製品などを噛んで傷つけるネズミはとても厄介な存在でした。そんなネズミの駆除に活躍したのが船乗り猫たちでした。
日本においても昔から必ず船で猫を飼っていた地域が多く、今いる用宗の猫たちも漁師の街ならではのなごりなのかもしれません。
また、三毛猫は縁起が良く、特に希少なオスの三毛猫を船に乗せると福を呼び、船が遭難しないという言い伝えがあったそうです。『船乗り猫が眠れば海が穏やかに、騒げば海が荒れてシケになり、荒天で方向が分からなくなっても猫は北を向くので磁石代わりになる』と信じられていたんだとか。
そんな面白い逸話がある猫を見かけたら、ちょっと良いことがありそうですね♪
用宗はノスタルジックな路地や細道、山や海側にも緑地があり、自然に囲まれて人や動物たちにとっても比較的過ごしやすい土地なのかもしれません。
用宗に訪れた際は、のどかな風景に紛れ込んでいる猫たちの姿を探してみてはいかがでしょうか?