壮大な船出と獲れたてのしらす、冬の優美な富士山、この地を象徴する「用宗漁港」

富士山を観る/用宗漁港

用宗駅から歩いて5分ほどの用宗漁港は、世界有数の水深を持つ駿河湾に面し、300年以上の歴史を刻んできた。安倍川から豊かな水が流入する深い海底は魚類の恰好な住みかとなり、沿岸漁業のメッカとして、カツオやマグロで有名な焼津漁港とともに発展した。

fuji_fishport_01.jpg
用宗漁港

ここで用宗名物・しらす漁が日々おこなわれる。毎朝6時~7時にかけ、50隻を超える漁船が一斉に港を出ていく風景は壮観だ。晴れた日には、西の空にくっきりと浮かぶ富士山をバックに海に向かう漁船が楽しめる。空が澄み渡る12月~1月が絶景のチャンスだ。

fuji_fishport_02.jpg
出港の様子
fuji_fishport_03.jpg
富士山をバックにしらす漁がおこなわれる

用宗漁港で獲れたばかりのしらすは、漁港内に漁協直営の「どんぶりハウス」で堪能できる。鮮度が命の生しらすはここでしか味わえないぜいたくな海の幸だ。しらす漁は3月中旬~年明け1月中旬にかけ、日曜・祝日を除く日に実施。年間1000トン前後の収量を誇る。

fuji_fishport_04.jpg
生しらすどんぶり