2018年の2月にオープンした「棗(なつめ)」。お店を構える以前にも、ここには中華料理店「来勝軒」が存在しました。
店主同士の繋がりもあって、来勝軒の味を引き継いでお店を開いた棗は、すでにお昼には行列が出来るほどの人気店。 オープンして数か月経ってやっと落ち着きが出てきましたが、夜も宴会などで盛り上がっているそうです。
湯気を立たせて出てくる料理には食欲がそそられます。店主自慢のラーメンは一度は食べて欲しい一品!
OWNER INTERVIEW
オーナーが語るお店のこだわり、
用宗の魅力とは?
用宗でお店を始めたきっかけは
私は昨年まで研屋町(静岡市葵区)で8年程、広東料理のお店を営んでいました。縁あって2018年2月に、用宗で半世紀近く続いた来勝軒の伝統の味も引き継ぐ形で、同じ場所に当店をオープンしました。
来勝軒が閉店するまでの半年間は厨房に通い、スープのとり方から餃子の焼き方などをしっかりと教えてもらいました。 研屋町の頃にはラーメンや焼き餃子は提供していなかったため、来勝軒のレシピをそのまま取り入れることができたと思います。
来勝軒の常連のお客様から「変わらない味で美味しかった」と言っていただけるのはとても嬉しいです。 冬季限定の牡蠣ラーメンももちろん継承しています。
手間をかける手作り料理
全て手作りの点心が自慢当店の点心は、皮から餡まで全てが手作りです。仕込みに非常に手間がかかるのですが、そこまでこだわらないとお店をやる意味がないと私は思っています。 ランチのみのセットメニュー「点心セット」は、一皿で当店自慢の4種類の点心をお楽しみいただけます。来勝軒由来のラーメンと並ぶ、当店の大人気メニューです。
現在は仕込みの関係で予約制とさせていただいていますが、プルップルの皮が人気の「腸粉」という点心もお問い合わせを頂く程の人気メニューです。 特殊な道具を使用して全て手作りしていますので、静岡ではなかなか食べられない逸品だと思います。
用宗に移転して感じる地域のつながり
用宗という土地柄なのでしょうか、新しく移転してきた店なのに地元の店として受け入れてくれていると感じます。 昼も夜も頻繁に通ってくださるお客様もいらっしゃいますし、テレビに出ると「テレビ見たよ!」と、ご自分の事のように喜んでご来店くださいます。
一つ一つ地道に、地元のお客様に長く愛されるお店にして行きたいと思っています。 また、用宗がより良い町になるように、その一助になれるように頑張って行きたいと考えています。
運命に導かれたラーメン店
私は4歳の時にラーメン屋になることを宣言していました。その頃から兄弟で通っていたラーメン屋があり、学生時代にはそこでアルバイトもしましたし、料理人を目指した時には「東京で修行しなさい」と料理人として進む道を示していただきました。 その店はもう閉店していて連絡先も分からないのですが、私がお店を続けていれば、またいつか会えるのかなという思いが強くあります。